それは一年の中で最も冷え込みが激しい、一月の連休明けの朝のことでした。仕事に行く準備を整え、顔を洗おうと蛇口をひねりましたが、いつまで経っても水が冷たいままです。給湯器のリモコンを確認すると、見たこともない数字のエラーコードが点滅しており、胸騒ぎがしました。慌てて勝手口の外に設置してある給湯器の様子を見に行くと、本体の下の地面が広範囲にわたって濡れており、本体の隙間からは湯気がうっすらと立ち上っていました。近づいてよく見ると、ポタポタというレベルではなく、シャーという小さな音を立てて水が噴き出しているのが分かり、私はパニックに陥りました。昨夜の最低気温は氷点下五度まで下がっており、どうやら給湯器内部の配管が凍結によって破裂してしまったようでした。昨夜、凍結防止のために水を一筋流しておくべきだったという後悔が頭をよぎりましたが、起きてしまったことは仕方がありません。まず何をすべきか分からず、とりあえず水の元栓を探して必死に閉めましたが、その間も冷たい風が吹き付ける中での作業は凍えるような寒さでした。ガス会社に電話をかけましたが、同じようなトラブルが多発しているのか、一向に繋がりません。ようやく繋がったオペレーターの方には「今日は修理の予約がいっぱいで、お伺いできるのは三日後になります」と告げられ、絶望的な気持ちになりました。この真冬に三日間もお湯が使えない生活。銭湯を探し、カセットコンロでお湯を沸かして顔を洗う不便な日々が始まりました。ようやくやってきた修理業者の方に内部を見せてもらうと、銅製の配管が飴細工のように無惨に裂けていました。修理には熱交換器の全交換が必要で、費用も十万円近くかかるとのことでした。結局、設置から九年経っていたこともあり、これを機に本体を新調することに決めましたが、痛い出費と数日間の不便さは、私にとって忘れられない教訓となりました。給湯器の水漏れは、平穏な日常を一瞬で破壊する破壊力を持っています。あの朝の冷たい水の感覚と、漏れ出した水の音は、今でも冬が来るたびに私の脳裏に蘇り、徹底した凍結対策を行う動機となっています。